泣き虫「大迷惑星。」のコード進行

かつてウクレレを教えていた若い人から久しぶりにメールがあった

ツカム先生、この曲のコード進行を教えてください。

まだ有名な曲じゃないからネットでは載ってないんです。

 

それにYouTubeのリンクが貼られていた。
「大迷惑星。」泣き虫

最近は、マスメディアに乗らないアーティストがずいぶん活躍しているんだな。

 

曲調は浮遊感のある感じ。
はっきりしたコードの匂いがしない。
分数コードっぽい。

 

分数コードというのは、
コードを鳴らして、かつベースの音が指定されている。

例えば、C/G とか。
これは、Cコード【ド、ミ、ソ】を鳴らして、
ベースは【ソ】を弾く。

ギターの音では少しわかりにくいが、
ピアノやキーボードなら良くわかる。

この曲は全編こんな感じだと思う。

メモしたものを写真で、
送ってあげた。

 

これが正解かどうかはわからない。
コード進行に正解とか不正解とかは全くなくて、作曲家やアレンジャーのまったくの好みです。

 

クラッシックの和声進行では、
絶対にやってはいけない進行というのがありますが、
ポピュラーではいわば何でもありです。

 

なかなかいい感じの分数コードで進行しているので、
この進行で私も何か1曲作ってみよう。
なかなか良い勉強になりました。

クリスマスソングの作り方

クリスマスソングを作りたい

 

12月の声が聞こえてくると、

町中のあちこちからクリスマスソングが聞こえてきますね。

 

幼いころから多くのクリスマスソングを聴いてきたので、

パブロフの犬のごとく、これらの音楽を聴くと心がウキウキしてきます。

 

歌を作る者としては、

自分も素敵なクリスマスソングを作りたい!

…と思うのは当然のことです。

 

しかし、

これまで世に出ている曲を超えるような曲は果たしてできるのか?

 

試行錯誤しながら作った過程を書いてみたいと思います。

 

 

わが師匠の作ったクリスマスソング

 

わたくしの修業時代。

作曲家を目指して東京で売り込み活動をしていたわけです。

その間、

作詞家の、故・吉岡治先生の運転手やマネージャーをさせていただいていました。

 

吉岡治先生の作品は昭和の歌謡曲の代表作品ばかりです。

石川さゆり「天城越え」大川栄策「さざんかの宿」

都はるみ「大阪しぐれ」瀬川瑛子「命くれない」

美空ひばり「真っ赤な太陽」などなど

 

演歌だけの作家と思いきや、「おもちゃのチャチャチャ」も作っていますし、

クリスマスソングの定番となった「あわてんぼうのサンタクロース」も書かれています。

 

さすが師匠!

 

「あわてんぼうのサンタクロース」

作詞:吉岡治 作曲:小林亞聖

 

創作のアイデアはどこから?

 

クリスマスソングの創作に限ったことではなく、

曲作り、作品作りのレシピ、、、みたいなものがあれば誰も苦労はしません。

 

でも、コンスタントに作品を作り出している作家は、

自分なりのレシピは持っているハズです。

 

まず、歌を作るうえで、曲先(きょくせん)か詞先(しせん)か

を決めて作るのが一般的です。

 

曲先とは、メロディ・コードを先に作って、あとから詞をはめ込む。

詞先とは、先に詞を書いてその詞にメロディを作っていく。

どちらがやりやすいかは個人によってまちまちです。

 

私は「曲先」で作るのが好きです。

 

曲先で作るにしても、

歌全体のコンセプトを決めないとメロディも浮かびません。

 

私がよくやる方法のひとつに、歌のタイトルをまず決めてしまう。

タイトルの良い歌は、人の心に響きやすいのです。

 

私が考えたのは、

そのキーワードを見れば「クリスマス」だとわかるもの。

たとえば、聖夜とかジングルベル、キャロル、サンタクロースですね。

 

ただ、普通にそのキーワードを使っても面白くないわけです。

「待ち遠しいジングルベル」とか「サンタさんの愛の贈り物」

…としても、なんか面白みがないでしょ?

 

そこで、「ズラす」のです。「ええ?なんで?」という意外性があればOK。

 

師匠の「あわてんぼうのサンタクロース」は、

クリスマスの前に来ちゃったわけですよね。

 

ユーミンに「恋人はサンタクロース」というのがありました。

これも、「ええ?どういうこと?」と意外性があります。

 

カンタンに言えば、

「えっ?それどういうこと?なんで?」

…というタイトルが心に残るタイトルだと言えましょう。

 

完成したクリスマスソング

 

ということで、

私が選んだキーワードは「トナカイさん」

トナカイさんって、クリスマスしか登場しないイメージなんですけど。

そうですよね?

 

次にこの「トナカイさん」をズラす。

いつもプレゼントを運ぶ役なので、ウクレレを弾かせたら?

どうなるんだろうと考えが進みました。

 

で、タイトルを「トナカイさんがウクレレ弾いた」にした。

 

ここから、また思索。

トナカイさんがウクレレ弾いたらどうなるの?

 

詞の内容を考えていたら、

曲のメインメロディが降りてきた。

 

そこからまた、メロディと詞の試行錯誤。

 

で、完成したのがこの曲です。

 

「トナカイさんがウクレレ弾いた」

  作詞&作曲 ツカム

 

 トナカイさんがウクレレ弾いた 

 サンタのお仕事投げ出して

 トナカイさんがウクレレ弾いた

 とっても楽しそう

 

  毎年の荷物運びに とっても疲れたの

  時には少しはじけて 歌って踊りたい アンアンアアアン

 

 トナカイさんがウクレレ弾いて

 またひとつ夢見つけた

 

  ホントは目立ちたがり屋で ちょっぴり照れ屋なの

  十八番(おはこ)はまだないけれど 気にせずはしゃぎたい アンアンアアアン

 

 トナカイさんがウクレレ弾いて

 またひとつ夢見つけた

 

また次の新しい歌を機嫌よく作っていきまーす。

アワ歌作ってみました

アワ歌とは?

最近、「アワ歌」がひそかにブームだそうですね。

この歌をうたえば、健康が回復したり自分自身の癒しになったりするらしいです。

 

歌は、

アから始まり、ワで終わる不思議な48音からなる歌です。

「アカハナマ」から始まり「タラサヤワ」で終わります。

 

(^^♪

アカハナマ イキニヒニミ ウクフヌムエケ

ヘネケオコホノ モトロソヨ

ヲテレセユェー スルンチリシヰ タラサワヤ

 

アワ歌の起源とは?

 

アワ歌の最初の記録は、今から1900年前、

第12代景行天皇に献上された「ホツマツタエ」の中にある。

 

「ホツマ」というのは、「すばらしい真理」という意味。

それを伝えてきた歴史書を『ホツマ伝』といいます。

 

景行天皇の時代は、関東や九州での戦争や、

各地で疫病が流行して、人心は沈滞していました。

気持ちが暗くなり、発する言葉も力なくなっていました。

 

ホツマの伝承

ホツマ伝によると、

遠くイサナキやイサナミの時代に、

民心の心が乱れて言葉も乱れ、それを整えるためにこの「アワ歌」を教えて、普及させたと言われています。

 

アワ歌によって、「ア」から「ワ」の一音一音を発音することによって、

乱れた言葉が整い、心も整って、

病人も健康になっていったという記録が残っています。

アワ歌のメロディ

アワ歌の音程やメロディは、自由にやっていいようです。

YouTubeでもいろんな方々がいろんな曲で楽しんでおられます。

 

注意点は、眉間にしわを寄せて真剣に歌うより、

微笑みながらリラックスして歌うのが良いみたいですね。

 

…ということで、私も作曲して歌ってみました。

 

とってもPOPになったような気がします。

イメージは「はじめ人間ギャートルズ」の挿入歌みたいな感じかな?(笑)

 

では、聞いてください。

感想とかコメントいただけると嬉しいです。