ボサノヴァのサウダージとは?

私が初めてボサノバという音楽を聴いたのはたしか大学生のころだったように思う。

 

工学部生でありながら、
バンドサークルに所属しオリジナル作品(作詞・作曲)を少しずつ発表していた。

 

オリジナルを作っていくには音楽の引き出しを多く持っていないと、
すぐにマンネリ作品になってしまうことは痛感していたので、
ロック・クラシック・日本の流行歌などむさぼるように聴いていた。

 

そんな時に、
アントニオ・カルロス・ジョビンのアルバム「WAVE」に出会った。

 

当時の感想としては、あまり主張するメロディは感じられないし、
どことなく浮遊感のある音楽だなあと感じた。

それがボサノバのリズムとテンションコードのせいであると
理解したのはずいぶんと月日が経過してからだった。

 

ボサノバという音楽は1950年代にブラジルで誕生したサンバを基調に
モダンジャズの影響を受けて誕生したといわれている。
世界中に広まったのは以下の逸話が有力な説であろう。

 

1963年にアントニオ・カルロス・ジョビンとジョアン・ジルベルトが作ったアルバムの1曲に「イパネマの娘」があった。
ジョビンが作ったこの曲、録音ではジョアンが歌ったあと、
その妻だった二十二歳のアストラッドが英語で歌っていたが、
曲の尺が長すぎてシングル化できないため、
アストラッドだけの歌唱のシングルが発売された。

この曲がアメリカだけでなく世界に、
ボサノバという新しい音楽の話題を爆発させた。

ブラジル音楽を知らない人たちに、
アマチュアでしかなかったアストラッドの舌足らずなヴォーカルが、
ボサノバという音楽のイメージを作りあげた。

 

私はその後も様々なブラジルの歌手のボサノバをCDで購入して楽しんだ。
その歌詞カードの日本語訳に頻繁に出てくる「サウダージ(saudade)」という単語の響きが心に残っていたのを思い出す。

サウダージの意味について、
「ボサノヴァの真実」ウィリー・ヲゥパー著に以下のように書かれている。

 

ブラジル音楽を理解するキーワードとして「サウダージ」という言葉も挙げておこう。

ブラジル音楽を長く聴いている人なら一度は耳にしていると思うが、実は的確に当てはまる日本語はない。あえて訳せば「郷愁」「無くしたもの、もう手に入らないものの懐かしさ」といったような意味になる。母国を離れ新大陸に渡ってきたョーロッパ系白人やアフリカから強制的に連れて来られた黒人奴隷等、彼らが遠く離れたルーツを想い出すときの心境に近いだろう。ブラジル音楽にはョーロッパ伝来のキリスト教会の讃美歌の旋律やアフリカ奴隷の望郷のリズムが溶け込んでおり、彼らの遺伝子が無意識に反応しているのかもしれない。(引用ここまで)

 

アイデアとは既存のものに何か少しの要素を付け足すことによって生まれるといわれるが、
音楽もまさしくそうなのである。

サンバ+ジャズ→ボサノバであるならば、
今ある日本音楽に何か新しい音楽を組み合わせると、
世界を席巻するような新しい音楽が誕生する可能性は十分にある。

 

日本の歌謡シーンに初めてボサノバをベースとした楽曲でのヒットは、
おそらく荒井由実の「あの日に帰りたい」だろう。

この曲がリリースされたのは1975年10月、
日本の音楽シーンは歌謡曲(流行歌)の中に、
フォークソングというジャンルが台頭してきた頃である。

そんな中、教会音楽の要素などを取り入れて、
ニューミュージックという言葉の礎となったのが、
荒井由実の音楽だった。

その他、丸山圭子「どうぞこのまま」や、
八神純子「思い出は美しすぎて」がその後ヒットしたが、
どちらも秀逸な歌謡曲であると思うし、私も大好きである。

最後に手前味噌で申し訳ないが、
私もボサノバの曲を作曲してリリースしたことがある。

1997年9月、日本クラウンレコードから、
木村みゆきの歌唱で「ミッドナイトボサノバ」
(作詞:南田圭、作曲:塚本誠一郎、編曲:青木望)リリースした。

残念ながらもう廃盤になっているが、
YouTubeやSoundcloudでは別の歌い手がカバーしている動画や音源をいくつか見つけた。
自分の作品が知らないところで歌われていることを知るのは作り手として本当に幸せを感じる。

ボサノバはこれからも意欲的に作っていきたいジャンルのひとつである。

 

  • 参考文献

ポピュラー音楽の世紀」中村とうよう著 岩波新書

ボサノヴァの真実」ウィリー・ヲゥパー著 彩流社

泉佐野【いこらじお】ラジオ生出演「Whole Earth MUSIC!」しました

「いこらじお」さんで、ウクレレミニアルバム「ウクレレクリスマス弁当」を紹介していただきました。

昨日、11月21日、14時から

インターネットラジオ「いこらじお」の「Whole Earth MUSIC!」のゲストに電話で生出演させていただきました。

今まだ収録で3回出演させていただきましたが、生放送は初体験。

ウクレレクリスマス弁当ジャケ写

 

私のウクレレ活動や11月1日に配信開始した
ミニアルバム「ウクレレクリスマス弁当」の紹介もしていただきました。

このアルバムの4曲目に「聖なる夜の名探偵」という曲があります。
パーソナリティの方から「どんな曲なのか、興味ある」と言われたので簡単に説明しました。

 

この曲は、私の小さい頃の思い出の歌なんです。
小さい頃、サンサさんはどこから入って来るのか?
本当に真剣に考えていた。

 

あの風呂場の煙突はめっちゃ狭いしなぁ。
レインボーマンの「月の化身」みたいに体をユルユルにして蛇みたいに入って来るのか?

 

それと、ボクの欲しいものがどうしてわかるんだろう?
遠く離れても心が読める魔法を持っているんだろうか?

 

そんなことを思いながら(自分は探偵のつもり)知らぬ間に寝てしまって、
次の朝プレゼントに気づいて「しまった!寝てしまった」と悔しがっていた。

 

そんなことを曲にしました。
動画を作れたらアップするので、ぜひ見てください。

それにしても、無邪気で素直な時期もあったんですね。
懐かしくて涙がでます。

ウクレレクリスマス弁当全曲

 

1日10分 弦楽四重奏作曲-1

2021年4月1日

新しい年度に変わって気分一新。

1日に10分間だけ作曲をしようと決心。

どれだけ習慣化できるかな?

1日2小節、曲を書いたとしても、

1年間だと728小節にもなる。大作になる。

 

とりあえず今日は初日なので、

ニ長調作品にすることにし、

楽譜作成ソフト「notion」を立ち上げ、4つの弦楽器を設定して、

2分の2拍子、ニ長調を設定した。

 

あまりがんばりすぎないこと。今日はここまで。